長女の話 その3
それからすぐに、だんなは校長のところへ出向きました。
やっぱり、親の愛情不足ではないか、父親があまり子どもたちにかかわっていないのではないか、と言われたようです。
その頃は私達もまだ若く、特にだんなは思っていることを口に出さないでいることができないタイプでした。
『親の愛情不足?知りもしないで
よくそんなこと言えますね。』
『学校側に問題があるとは考えないんですか?』
それだけ言って、校長をじっと見たまま立っていたそうです。
次の日に私が長女と登校すると、
『お宅のご主人大丈夫ですか?』
『私の話が全く伝わりませんでした。ずっと私を睨みつけていましたよ』
校長に言われました。
私は正直、何をどうすれば良いのかわからなくなっていたと思います。
『子供に対しては、いつも優しくて話もちゃんと聞いていますし、公園や庭でも良く遊んでくれます。』
それだけ言って、いつものように特別教室へ行きました。
教室を抜け出してから、特別教室でプリント学習をする時間が増えました。
そんな時、隣の特別支援クラスの先生が訪ねてきて下さいました。
『こっちで一緒に勉強してみない?』
そう言うと、私と長女を特別支援クラスに連れて行って下さいました。
『どう?入れそう?』
先生が言うと、
『はい!』
と言って、つないでいた私の手を離し、教室へ入っていきました。
『お母さん、私大丈夫だよ!』
え???
支援クラスの先生が
『校長には話をしていますから、今日はここで一緒に勉強しますよ。』
と言ってくださいました。
あまりにもすんなりクラスに入っていった長女に驚きながら、私は家に帰りました。
次の日から、長女は特別支援クラスで勉強することになりました。
すみません、本当に長くなりました。
次で終わると思います!次に続きます…